11/25(金) リケルメ Olé 独占インタビュー Part 1
リケルメはファルシオーニ監督、ビアトリ、パレルモ、メッシ、テオ、ラ・ボルペ、イニエスタ、サベーラ、ビアンチ、そして彼の夢であるブラジルワールドカップなどについて語ってくれた。
フットボールを観る時は何に注目してるんだい?
「自分はフットボールを観るのが好きだ。誰がプレーしてるかはあまり関係ない。すごく有名なチームの試合も見るし、あまり知られてないチームの試合もみる。試合を見てこれからも学び続けたいね。」
まだ君を驚かすような選手はいるのかい?
「ああ、驚かされる選手はいるし、そういう選手たちが大好きだよ。メッシはゴールを量産し続けているし、クリスチアーノ・ロナウドもだね。イニエスタは毎回バルサで一番のプレーをしているよ。彼ら3人は飛び抜けていると思うよ。彼らのプレーを1日中見続けても、どんなプレーを次にするか予測不可能なんだ。彼らはボールをもらう前に、次のプレーをすでに決めてるね。」
君にはそれがわかる?
「ああ、彼らは別格だね。メッシはアルゼンチン人であり、世界最高の選手だ。クリスチアーノはプレーステーションでは最も完璧な選手だろうね。イニエスタは最もフットボールの真髄を理解している選手だ。どこでスピードアップして、どこでスピードダウンすべきか、いつバックパスを出すべきか、いつファールをもらうためにドリブルするべきか、カンチャの中で起こるすべてのことを理解してるのがイニエスタだ。」
イニエスタのそのような技術や戦術眼は身に着けたもの、それとも生まれ持った才能なのかい?
「フットボールではたくさんのことを練習で身に着けることができる。ボールキープ、右足・左足でのキック、ヘディングの競り合いとかね。ただ全てを練習で身に着けることはできない。イニエスタは身体が大きくないし、強くもなければ、足も速くない。だけど他の選手が見れないものを見る事ができる。」
君の場合はどうだい?
「いつも自分の元にボールが来る前に次どんなプレーをすべきか決めるように努力してるよ。上手く選択できるときもあれば、できないときもある。フットボールにおいて重要なことは、パスとコントロールと判断能力だ。」
バルセロナが世界のフットボールのお手本なら、なぜここアルゼンチンで同じ戦い方をしないんだい?
「バルセロナはボールを高いレベルでキープできる選手がたくさんいるんだ。シャビ、イニエスタ、メッシ、ピケ・・・。アルゼンチンでは勝手が違う。唯一求められるのは勝利だ。仮にあるチームがとてもいいプレーをしても試合に敗れたら評価されない。そんなことが5試合続いたら間違いなく監督はクビになるね。反対にあるチームがとても悪いプレーをしても勝てばみんな満足するんだ。最近のアルゼンチンサッカー界のこういった傾向にはすごく心配してるよ。」
君はそういうフットボールの環境で育ってきたね。
「フットボールはいつも同じさ。今ボカは首位だけど戦い方は15年前と同じさ。」
15年間戦い方が同じとはどういう意味だい?
「ボカはとてもシンプルな戦い方をするんだ。4人のディフェンダー、3人のボランチ、1人のトップ下、2人のフォワード。ビアンチのチームはこのフォーメーションでずっと戦って40試合負けなかった。今は20試合負けなしだけど(正確には25試合)、ビアンチ時代と同じフォーメーションだよ。」
今のボカはビアンチ時代に似てるかい?当時の方がゴールが多かった気がするけど・・・
「開幕から数試合はフォワード(ルーカス・ビアトリ)がいたんだ。自分に言わせれば国内最高のセンターフォワードだね。だけど大怪我をしてしまった。その後監督は色々変更しなくてはいけなくなった。ルーカスを欠いたことでチームの戦い方は随分変わった。彼は自分でもゴールを獲るし、チームメイトにアシストもできる特別なストライカーだからね。」
君は試合の後、自分のプレーを見返すかい?
「いや、あまり見ないね。試合で起きたことは全部覚えてるから。試合の後はなかなか寝れないから、一つ一つのプレーを回想するんだ。」
自分のプレーを見るのはあまり好きじゃないのかい?
「古い昔の試合なら良いけど、プレーしたばかりの試合は嫌だね。全部覚えてるし、そのなかには満足いかないプレーもあるから。」
自己分析するかい?
「ああ、いつもね。勝つだけじゃ満足しないよ。いつでも改良すべき点はあるから。コントロールミスとか判断ミスとかね。」
ピッチ上の自分の怒った表情を見るとどんな気分になる?
「変な感じだね。自分は普段そんなに感情を表に出すタイプの人間じゃないし、ピッチの中ではただチームがいつも上手くプレーできるよう願ってるだけなんだ。チームメイトに指示を出す時の表情が怒ったようにみえるね。ボンボネーラでプレーしてると本当に何にも聴こえないんだ。だから叫んだり両手を使ってジェスチャーを交えないとチームメイトに伝わらないんだ。別に怒ってるわけじゃないし、問題ないよ。チームメイト同士のコミュニケーションも上手くいってるから、その後フォローすれば変なトラブルになったりもしない。家だとみんな自分の怒ってるような顔を見て笑ってるよ。自分が怒ってるんじゃないってことをしってるからね。ただチームとしていいプレーがしたくて大声だしてるんだ。」
君が怒るのは親父さんからプレー批判されるのをわかってる時じゃないかい?
「(笑)。親父のためにいつでも努力してプレーしてるよ。小さい時からもう少し、もう少しと言われ続けてきたから。親父には感謝しなくちゃいけないね。これだけの年月が経っても満足することなく、少しでも上手くプレーしたいと思い続けてるのは親父のおかげさ。」
君のお袋さんは何て言うんだい?いつも褒めてくれる?
「いいや、お袋は何も言わないんだ。すごく落ち着いてるよ。彼女もフットボールが大好きだし、家族揃って家で食事をするのが大好きだよ。自分がアルゼンチンに戻ってプレーしているのがすごく嬉しいみたいだね。ブエノス・アイレスに戻ってきた大きな理由の一つが彼女なんだ。」
対戦チームの選手が君とユニフォーム交換を求めるシーンをよく見かけるけど、君は頼んだりするの?誰か交換したい選手とか、欲しいけど持っていない選手はいるのかい?
「ユニフォームは毎シーズンの開幕2試合分は自分用に取っておくんだ。それ以降はいつも交換するよ。時々、対戦相手から交換の申し出を断ることがあるけど、それは試合前にチームメイトから予約が入っているからなんだ。試合中に相手選手から「試合が終わったらユニフォーム交換してくれ」って言われるのはすごく嬉しいね。最も美しい瞬間の一つだね。」
驚かされたユニフォームに関する逸話はあるかい?
「一番驚いたのはスペインに居た時。あれは水曜日で家に居たんだ。ちょうどビジャレアルの一員として最後の試合をマドリーのカンチャで週末に控えてたんだ。電話が鳴ったと思ったら相手はジダンだったよ。自分のユニフォームを持ってないから交換したいっていう内容だった。それは感激したね。今は息子のアグスティンがそのユニフォームを大事にしてるよ。」
君から頼んだ特別なユニフォームもあるのかい?
「自分はチームメイトにユニフォームをよく頼むよ。エルビッティがボカで初得点を決めた時のユニフォームも頼んでもらったよ。ラシン戦ではハーフタイムにリベーロのユニフォームをもらった。」
キャリアをボカで終えると思うかい?
「そう思うよ。契約更新したし、まだ時間はある。ボカで引退するのが夢だね。」
40歳までプレーしたいって言ったよね?
「できるだけ長くプレーしたい。すべての試合で満足のいくプレーがしたい。今は自分のチームの戦力になってると感じてるよ。決断は簡単だ。チームに貢献できないと感じる日が来たら、引退するよ。」
Part 2 へ続く
チャオ